「SWPP (Stop Wind Power Plants)」をご覧いただき、ありがとうございます。このサイトは、四国で行われている大規模風力発電反対のサイトとして、皆様に、風力発電の実態をお伝えしたく、制作・運営しております。
風力発電に、皆様はどのような印象をお持ちでしょうか? おそらく多くの人は、石油や石炭による火力発電や、原子力発電よりは、自然エネルギーを利用した「クリーンな電力」であり、好ましいものである、というイメージがあるのではないでしょうか。
実際、このサイトを運営している私たちのほとんども、そのようなイメージを抱いていました。ですから「風力発電に反対」と聞くと、え? 原子力とかなら分かるけど、なんで風力発電に反対するの? と、最初は思っていました。それは、もちろん風力発電の実態というものを知らなかったからです。
風力発電は、世間でのイメージとは違い、多くの自然を破壊します。回転する風車により、毎日、何百羽という鳥が命を失っています。尾根筋に立てられた巨大な風車と、建設のための道路は、森を破壊します。山の自然は失われ、清流だった沢は泥だらけの濁流となってしまいます。また、風車の回転による低周波は、数キロ離れたところまで聞こえ、不眠や健康被害に悩まされる住民も数多くいます。
そして、その発電した電力が地元で使われるのならば、まだしも、実際は遠く離れた都会へと送電されていきます。四国の住民は、都会へ送る電気のために、故郷の環境破壊や、地元住民の健康被害にも悩まされるのです。
もちろん、電気は私たちの生活に欠かせないものです。しかし、だからといって手段を選ばずに電力を生み出していれば、そのツケは、いつかは支払わざるを得なくなります。福島の原発の事故などが、良い例です。原子力発電は、その設置の当初、地域住民にも「良いことづくめ」の説明がなされていました。絶対に安全、クリーンな未来のエネルギー、環境を守る、等々。その言葉が真実だったかどうかは、皆さんも、よくご存知のことと思います。
風力発電も今、何十年前の原子力発電と同じようなことを言われています。クリーンなエネルギー。再生可能。環境を守る。しかし、我々は風力発電のことを学び、知れば知るほど、その実態というのは、説明されているイメージと、かけ離れたものである、と考えるようになってきました。
このサイトは、皆さんに「風力発電に反対してください」と言うものではありません。当然ですが、どんな発電方法にも、利点もあれば害もあります。風力発電の、その両面をきちんと理解した上で、地域住民が自分のこととして判断して欲しい、そのような目的を持って、制作運営されています。どうぞよろしくお願いいたします。